第20章 ただいま。
「真太郎が色々協力してくれて、涼太がいつも元気をくれて・・・テツ君が毎日メールで励ましてくれて、テツ君や大我、リコちゃんや順くんたち皆が私の帰りを待っててくれた。私、皆に守られてばっかり。だから今度は・・・今度は私が恩返しする番!テツ君!私、テツ君の役にたつから。皆の役にたつから。・・・・これからもどうぞヨロシクお願いします。」
さんは改まって深くお辞儀をした。
僕だけじゃない。緑間君や黄瀬君、火神君だって、彼女を大切に想い、必要としている。
でも、さんは自分でまだその重要性に気づいてない。
黒子「もう辞めようと思わないで下さい。僕にも、火神君や皆にも、さんは必要なんです。約束して下さい。絶対に皆で一緒に日本一になると。」
さんは少しの沈黙の後、頷いて小指を出した
「・・・・約束。」
僕はその小指に自分の小指を絡めて約束をした。
黒子「約束です。・・・・さん、改めて・・・お帰りなさい^^」
「・・・・・ただいま・・・・・」
彼女は恥ずかしそうにうつむきながら、小さく答えた。