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いつも眠いのはキミのせい。

第125章 会いたかった。


★★


洛山が取ってくれたタイムアウトの間に、皆の体力回復に努めていた

大我の体力はもう限界を超えているのに

それでも目はまだまだやる気に満ち溢れている




黛「誰だお前」

赤司「・・・・・」




!!

相手ベンチから聞こえてきた言葉に私は驚いた

その言葉はきっと彼に向けられたものだとすぐに気づいたから・・・・

私は洛山のベンチへ視線を向けた

視界に入ったのは、黛さんが赤司君の前に立ちはだかる姿だった

黛さんの返事に、赤司君は黙ったまま

黛さんがどうしてそんな質問をしたのかはわからないけど

何だか胸騒ぎがした

彼が戻ってくるんじゃないかって

そんな気がした




赤司「・・・・・・・」




私はそっと耳を澄ませた

沢山の人達の声

その中から、赤司君だけの声に集中した

荒れていた呼吸は少しづつ落ち着きを取り戻し

いつもと違う優しい呼吸に

私の胸は大きく跳ね上がった

そして彼は、第一声を口にした




赤司「誰とは心外だな。俺は赤司征十郎に決まっているだろう」



「っ・・・・・」




その優しく強い声

私知ってる

だって・・・・・




「・・・・・せぃ・・・くん・・・・」




もう戻って来ないんだって諦めていた

だけど、どこかで戻って来て欲しいと願ってた



洛山のベンチにいる彼は・・・・

私の大切だった

私の大好きだった・・・・





黒子「さん?」

「・・・テツ君・・・」




私はこぼれそうな涙を必死にこらえてテツ君に告げた



「戻って来たの・・・・」

黒子「戻ってきたって・・・まさか・・・」

火神「おい黒子!!戻るぞ!!」

黒子「あ・・・ハイ」




私がテツ君に伝えられたのはそれだけだった


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