第124章 10分。
★★
「赤司君・・・・」
赤司君はゾーンに入っている大我のメテオジャムを跳ぶ直前にいとも容易く止めてしまった
これが赤司君のゾーン・・・・・
赤司君がまとう空気はいつも以上に冷たく
誰も寄せ付けない
近づけば恐怖すら感じ足がすくむ
同じチームの仲間にさえ見下すような視線を送る
「・・・・・・」
この距離ですら感じる
あの背中が凍ってしまうような怖さ
額から冷汗が流れ落ちる
降旗「ちゃん大丈夫!?凄い震えてるっ」
「だ、大丈夫・・・」
コガ「医務室で休んだほうが・・・」
「ううん。このままここに居させて!この目でちゃんと最後まで見届けさせて」
本当はこの場から今すぐにでも離れたい
後ずさりしてしまいそうだ
以前絞められた首元が少しうずく
だけど私はここから逃げたりしない
負けたりしない
だってきっと・・・・
皆が赤司君を止めてくれる