第124章 10分。
「・・・ばか」
私はここに居てよかったんだ
私も誠凛の仲間の一員なんだ
皆に出会えて本当に良かった
これも何度も感じてるな・・・・
ビィ-----
「インターバル終了です」
日向「よぉし行くぞ!!」
「「「「おう!!」」」」
残り10分で全てが決まる・・・
コガ「いやーやっぱキャプテンがいるとしまるねっ!このまま声出しもたのむよ!」
日向「茶化すなよコガー」
黒子「泣いても笑っても最後の10分です。是非お願いします」
日向「改めて言うな!逆にやりづらくなんだろうが!」
伊月「ホラ早く!時間無いぞ」
日向「おう。・・・・、何やってんだよ。お前も早く来い」
「私も?」
黒子「もちろんです」
伊月「ほら」
俊くんが私に手を伸ばす
その手を取ると、円陣の中に引き寄せられた
日向「よし!」-キュッ・・・-
私は皆の顔を見渡した
皆は笑顔を引き締めて行く
日向「絶対勝つぞォ!!誠凛――――ファイ!!」
「「「「「オオォ!!!」」」」」「ワンッ」
声が響き渡る
2号の声も聞こえた
これが・・・
これがこのチームでバスケができる最後の・・・
最後の10分・・・・
木吉「・・・・」-ポン-
「あ・・・」
鉄平さんは大きな手を私の頭に乗せてコートに走っていった
伊月「・・・・」-トン-
「俊くん・・・」
俊くんは私の肩を軽くたたいてコートに向かった
火神「おい」
黒子「さん」
「二人とも・・・・」
大我とテツ君は私に拳を突き出した
私の気持ちもコートに持っていってもらえるように
一緒に戦ってるよって気持ちが伝わるように
私も二人に拳を突き出した
-コツン―
大我とテツ君は私に優しく強く笑いかけコートに向かった
日向「・・・」
「順くん・・・」