第123章 信頼。
俊くんは葉山さんを止めることに成功し
流れはまた誠凛に戻り始めた
点差は随分と開いてしまっている
正直この勢いに乗っておきたいとこだ
けど・・・・・
ベンチに順くんを控えさせてる今
誠凛はシューター不在で試合をすすめなきゃいけない
これ以上離されるわけにはいかない
むしろ点差を縮めていかないと・・・・
コガ先輩が順くんの代わりに実渕さんのマークに付いていてくれてる
コガ先輩が頑張って実渕さんを止めてくれている
でももうこれ以上の点差は・・・・・
日向「見切ったぜ虚空・・・!!」
「っ?!」
日向「出してくれ監督、最終第4Q!!」
「順くん、けど・・・最終Qフルに出るのは・・・」
日向「いや、出させてくれ。必ず実渕を止めて、点を巻き返す!!」
リコ「わかった・・・頼むわよ日向君」
順くんの真っ直ぐな瞳
あの顔はもう何を言っても聞いてくれないな
でも、頼っても大丈夫な時の顔
-ビィ------
「第3Q終了ーーー」
第3Qが終わった
誠凛がおしていたように見えたけど・・・
点差は
誠凛68 対 洛山88
と、全く縮まることはなかった
後は最終Qを残すのみ
洛山を相手に20点の点差を縮めるのなんて無謀に思えるかもしれない
でも・・・
私は順くんのこの真っ直ぐな瞳を
皆の勝ちたいと思う意思を
それを見せつけられて、無謀なんて・・・・
とても思えない
最終Qで絶対に追いついてみせる
そして・・・・・
皆で勝つんだ