第20章 ただいま。
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-5月12日 夕方-
すっかり、日は暮れかけていた。
私は今、誠凛高校の体育館前に来ている。
この扉を開ければ皆がいる。
そう思うと、緊張で、少し体が震える。
イヤホンを外し、体育館に入ろうとしたときだった。
「さん?」
私の名前を呼ぶ声に振り返る。
「テツ君・・・・」
黒子「お帰りなさい^^皆待ちくたびれてますよ。」
そう行ってテツ君は体育館の中に私を招き入れてくれた。
リコ「!?・・・・・」
日向「!!!ったく。おせーよだアホ―!!」
コガ「ちゃーん!!お帰り^^」
水戸部「^^」
伊月「これで日向の機嫌も直るよー!!^^」
土田「お帰り^^」
降・福・河「お帰り^^」
皆が・・・お帰りって笑顔で迎えてくれた。
火神「マジで待ちくたびれたぜ!!」
そう言って、大我は私を抱きしめた。
「大我・・・・?」
火神「っ!?あ、わりっ!!」
黒子「火神君。勝手な行動はやめて下さい。」
火神「う、うるせーよ!!」
何だか、皆の顔を見て、会話を聞いて、お帰りって言われて、悲しいわけじゃないのに・・・・涙がこぼれる。
リコ「・・・・もう大丈夫なのね?」
「う・・・・うん。・・ヒック・・・わ、・・わだし・・・・ヒック・・・・・び・・・皆と・・・・・皆と一緒に・・・・・ヒック・・・・」
日向「わーったから!!一回落ち着け!!」
順くんは私が落ち着くまで、ずっと背中をさすってくれた。
ようやく落ち着いて、自分の想いを語り始めた。