第117章 気づけた想い。
私は夢を見た
前にも見た夢
雲の上で一緒に笑ってくれる男の子
優しい笑顔を私に向けて手を差し伸べてくれる
私も笑顔でその手を握る
幸せイッパイで胸がドキドキする
私の手を握っていてくれたのは・・・・・
貴方だったんだね
「・・・・・さん」
「起きてください。さん!」
「・・・・・ん〜・・・」
「そろそろ行きましょう」
「・・・テツ君・・・」
幸せな夢から目を覚ます
そうだ、私体育館の前で寝てたんだった
黒子「こんな寒い日に外で寝たら風邪ひいちゃいますよ」
そう言ってテツ君は優しく笑った
こんな大事な試合前に気付かされちゃうなんて
夢で見た彼が好きなんだと確信した瞬間
胸がギュウゥっと締め付けてドキドキが止まらなくなった
身体中が熱を持つ
幸せな想いばかりがこみ上げて、泣きそうになった
彼はズット・・・・私の中に居た