第117章 気づけた想い。
静まり返った体育館
テツ君の声が響く
黒子「バスケをやっていて、僕は本当によかった。今夜、その気持ちを全てぶつけます。赤司君」
テツ君の声は真っ直ぐで揺らぎがない
聞いていて安心する声だ
テツ君や大我と試合をして、皆変わった
真太郎も、仲間に頼るようになった
涼太も、チームを大切に思ってる
大輝も、バスケの楽しさを思い出した
敦も、バスケが好きなんだって気づいた
赤司君もきっと・・・・・
またそんな風にすがってしまう
もしかしたらなんて考えてしまう
バスケが楽しくて、バスケが大好きだった征くんに戻ってほしいなんて・・・
そう願わずにはいられない
テツ君達ならきっと・・・・そう思ってしまう
私が征くんに抱いていた想いは恋だったのか、執着だったのか・・・
今の私には何もわからない
「・・・・・」
考えたって答えは出ない
そう思い、少しの間眠りに落ちた