第116章 これから。
★黄瀬涼太★
『落ち込んでる?』
電話越しから聞こえるの声
少し遠慮気味に聞きながらも、聞いてくることはストレートだ
黄瀬「正直・・・スゲェ悔しいっス。俺、あのチームで勝ちたかったから」
俺は今の素直な気持ちを伝えた
いつまでも悔しいとか思って落ち込んでたら、はかっこ悪いって思うかな
『うん。そうだよね、本当に最高のチームだよね海常。涼太は海常の選手なんだもんね!そっか・・・そうだよね!』
黄瀬「?どうかしたんスか?」
『ごめん。涼太がウチのチームだったらなって思ったんだ・・・でも違うよね。涼太は海常にいるから今の涼太なんだもん!』
俺が誠凛のチームに・・・か
黄瀬「がマネージャーしてくれるチームなんて是非行きたいっスけど!・・・・そっスね。やっぱ俺には海常のチームしか考えられない。けど俺も思ってたんスよ?がウチのチームでマネージャーしてくれたらって・・・けど、もきっと・・・」
『うん、そうだな・・・誠凛しか考えられないかな』
黄瀬「そぅっスよね」
の声を聞きながら冷え切った空を見上げる
星なんて全然見えないけど、とこの空の下で繋がってるんだって思える
『次・・・」
黄瀬「次?」
『うん、次!試合できるの・・・楽しみにしてるから!!次も負けないけど!」
が元気付けてくれてるのが伝わる
かっこ悪いとか、もっとシャキッとしろとかそう言われるかと思った
なのに・・・同じチームだったらなんて・・・
黄瀬「今度こそ俺たちが勝つっスよ!!」
俺だって何度も何度も思った
海常にが居てくれたら
けど俺たちは・・・一緒のチームにならない運命だったんだ
だから俺は・・・
黄瀬「俺はチームメイトとしてじゃなくて・・・」
『ん?』
チームメイトとしてじゃなく
黄瀬「に彼女として傍に居て欲しい」