• テキストサイズ

いつも眠いのはキミのせい。

第116章 これから。


★黒子テツヤ★



「そのまま私は記憶を失った・・・」



そう言ってさんは下を向いてしまった



黒子「さん・・・そんな事があったんですね・・・」

日向「何で・・・何でもっと早く!!」

リコ「日向君っ!が悪いわけじゃ・・・」

日向「いやそうじゃねぇ。何でもっと早く俺は気づいてやれなかったんだ」

火神「お前、今も赤司が好きなのか?」



こんなとき、いつも突拍子のないことを聞くのは決まって火神君だ

皆があえて聞かないようにしていたのに、火神君はそんな僕達の気も知らずに聞いていく



火神「どうなんだよ?」

「会いたいと思う。征君が大好きだったし、あの頃の彼に戻って欲しいと思う。だけど・・・」

伊月「だけど?」

「記憶を無くしている間に何も無かったわけじゃない」




そう言って、さんは今の気持ちを話してくれた




「征君への気持ちはずっと変わらないと思ってた。でも・・・あの頃の気持ちとは少し違う。だって・・・こうして皆との出会いがあった。涼太や真太郎や大輝や敦たちにも出会った。私は、記憶を無くしている間、一人じゃなかった。皆が傍にいてくれた。私は・・・・征君だけじゃ無くなった」



一つ一つの言葉を丁寧に、少しづつ、少しづつ話してくれる

さんは今、どんな気持ちなんだろう

下を向いていた彼女は、今、上を向いて僕達を真っ直ぐ見てくれている

/ 1230ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp