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いつも眠いのはキミのせい。

第115章 失う。



赤司「はどうしていつも泣いているんだ?そんなに辛いなら友達なんて作らなければいい。喋らなければいい。そうすれば泣く事なんて無くなるさ。嫌な声が聞こえてくるなら綺麗な音を聞いていればいい。大丈夫。僕だけはずっと、君の味方だから・・・・・・」



日に日に病んでいく私の心には十分すぎるほどの甘い言葉

いつ戻ってくるかもわからない征君を想って待ち続ける日々は辛い

差し伸べてくれるこの手を取ってしまえばどんなに楽になれるのだろう

もう・・・楽に・・・・なりたい・・・・



「私はもう・・・・誰の声も聞きたくない。赤司君の言うように・・・友達もいらない。もう・・・喋りたくも無い。私・・・赤司君の言うようにする」



私は赤司君から差し出された手を取った

そしてこの日から・・・

人と話すことも、声や音を聞く事もやめた

人を避け

イヤホンを手放せなくなり

赤司君だけを信用した

征君のことを・・・

心の深く深く奥の方にしまい込んで・・・






私は全ての感情を捨てた
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