第111章 逃げない。
★★
「2人とも・・・」
青峰「俺たちはいいから早く行け」
紫原「仕方ないから応援席で見てる」
「・・・ありがとう。行ってきます!!」
私は2人にお礼を言って走り出した
大輝と敦は私”1人”では赤司君を止めるのは無理だと言った
でも・・・
テツ君達なら・・・
ううん、違う!
「私達のバスケでなら!!」
でもそのためにはまずは涼太達に勝たなきゃ
海常の人達だって十分強い
きっと苦戦もしてるはずだ
鉄平さんの膝は持ってるのかな
大我はゾーンに入って消耗してないかな
テツ君は無理してないかな
順くんの今日の調子はどうだろう
俊くんは言ったダジャレ覚えてるかな
他の皆もしっかり応援してるかな
早く会いたい
早く皆の顔が見たい
早く・・・・
早く早く・・・・・
寒い中ずっと外に居たせいで、足がうまく動かない
「きゃっ!!」-バタンッ-
足がもつれてこける
「あいたたた・・・」
膝からは血が滲んでくる
痛い・・・
だけど、そんな痛みも今は関係ない
私は又起き上がって走り出す
強い決意を胸に・・・