第111章 逃げない。
★黄瀬涼太★
初めて火神っちに会った時からうすうす感じていた
その後戦ってみてそれは疑念に変わり
今完全に確信した
コイツは俺たちと同種だ
言わば俺たちとは全く違う道をたどったキセキの世代
だからこそ強く思う
これは本能だ
コイツにだけは絶対・・・・・
負けたくない・・・!
火神「うおお!」
黄瀬「なっ!?」
早川「そんな・・・」
伊月「よぉしナイス火神!!」
負けたくないんだ・・・!!
だから頼む
最後まで持ってくれ!!
くそっ・・・・
足が痛む
けど・・・!!
まだだ!
まだ戦える・・・!
こんな形で終わるなんてダサすぎっスよ
にそんなダサいとこ見せらんないっスからね
だから・・・
火神にだけは絶対・・・
負けたくな・・・
「ビー--------」
「海常メンバーチェンジです」
武内監督「黄瀬!交代だ!!」
何で・・・
俺はまだ戦える・・・
このまま下がるのは嫌だ
黄瀬「はぁ!?ちょっ・・・何で俺なんスか!?今抜けたら・・・「黄瀬」
笠松先輩・・・・
笠松「監督の指示にしたがえ」
黄瀬「ちょっ先輩まで・・・大丈夫っスよ!ホラ全然元気っスから!」
まだここに居たい
足の痛みなんて・・・
笠松「足だな?」
黄瀬「・・・・いやぁ・・・バレてたっスか・・・けど・・・!やらせて下さい!こんなもん気合いでなんとか・・・こんな形で負けるなんて絶対・・・」
笠松「ならこんな形にしちまった時点でお前の負けだ」
黄瀬「・・・え?」
俺の・・・負け・・・・・
俺は勝ちたいだけなんだ
皆で
この最高のチームで
勝って笑って
そんな今の俺を・・・
に見ていてほしい
けど俺は・・・・
自分のオーバーワークが原因で・・・
俺は・・・・・
黄瀬「くそっ!!」