第110章 好敵手。
紫原「それでもは誰かを選ばなきゃダメじゃね?」
「え・・・?」
紫原「だってに選ばれたいって思ってるやつとか居るんでしょ?黄瀬ちんとか。はこのままが良いかもしんないけどさぁ、それじゃあ黄瀬ちん可哀相でしょ。まぁ黄瀬ちんなら大丈夫だろうけど」
「可哀相・・・?」
紫原「が答え出さなきゃ、待ってる方はいつまででも待ってるじゃん。・・・・・・・俺だって・・・・」
「敦・・・・?」
今、”俺だって”って言ったの?
紫原「でも今はさぁ!」
「えっ?」
紫原「もっと大事なことあるんじゃないの?」
「・・・・・」
大事な事・・・
わかってる
さっきから頭から離れない
試合の事が!!
だけど・・・・
だけど・・・・・
「次赤司君に逆らったら・・・」
紫原「確かに赤ちんは怖いけど・・・はそれでいいの?」
「私は・・・・」
赤司君の事にばかり気がいっていて・・・
私は・・・・
私が今やるべきこと・・・・
自分が今どうしたいかなんて・・・わかっていたことなのに
「私っ!行かなきゃ!!敦!!戻ろう?」
紫原「はぁ。仕方ないから一緒に行ってあげてもいいけど」
「・・・・あれ?」
紫原「どうしたの?」
「大輝の足音・・・」
紫原「峰ちん?」
屋上に向かって近づく大輝の足音
その音だけで・・・・
大輝が私を探しに来てくれたんだとわかった