第9章 理由 旧双黒※R15
レイはそれを誰よりも得意としていた。
というよりか、異常なまでに発達した彼女のエコーロケーション能力を早く使わせてあげたかったのだろう。
それを見越して首領が彼女を勧めた。
確実にここが『黒』だとわかっていて。
首領が見越したことも見越して太宰とレイ、中也はゆっくりと廊下を音を立てながら歩いて来たわけである。
それに加え__
「っ....なんてバケモノじみた聴覚持ってやがるこの女!!....どうせお前らポートマフィアなんかよりもあっちの方が絶対に俺のためになる!!ポートマフィアなんぞ知ったことか!!」
「「あ?」」
巨漢の男二人が銃器を構える。
中型のライフルの銃口は三人に向いており、更に廊下にいた複数の男達も駆けつけて来た。
圧倒的不利に見えるが三人は至って冷静に。
「オイ、太宰。今回は構わねえよなァ?」
「そうだねえ」
「二人で殺っちゃうの?私も混ぜて欲しいんだけどなあ」
「今回は下がってろ。俺ァ今最高に殺意が沸いてるからなァ....」
「知ってるけどさぁ....」
「いいじゃないか。レイも疲れなくていいでしょ?」
「そうだね....まぁ、いっか」
さらさらと愛おしげにレイの右側の髪を煽り、口付けを落す太宰。
レイの腰へと腕を回す中也。
レイは少しの苦笑いを浮かべ二人の行為を甘んじて受け入れた。
資料整備を手伝わされていた彼等には脳のないただただ銃を向けるだけのサンドバックがちょうどいい発散になるだろう。
「「さァて」」
「大事な相棒(恋人)を愚弄してくれたんだ」
「期待に応えないとなァ....?」
ギラリと瞳を光らせて_