第1章 【燭さに】花忍
『ねえ、○○ちゃん』
『なあに?』
『来年も、その次も、その次もまたずっと君の節目を祝わせてね』
『おばあちゃんになっても?』
『そうだよ』
『その時はご馳走たくさん食べられないよ』
審神者の言葉に、ふふ、と笑う。
そんなの関係ないよ、僕がちゃんといつものように君のことを考えて料理をすればいいだけなんだから。
来年も、その次も、その次もまたずっと、腕によりを掛けた料理とこの花を贈ろう。
もっと形が残る贈り物の方が良いのかもしれない。特に自分が贈ったものなら審神者はずっと身に付けていてくれるだろうという自信はあった。
でも、その先にもっともっと贈りたいものがあったから。
君がその生を全うし、天寿に奪われる前
新たな節目として君に贈りたいものがあるんだ。
言ってしまったらそれが何か、多分君はなんとなく分かってしまうだろうから言わないよ。
お楽しみは取っておかなくちゃね。
その時まで、待っていて
僕も待っているから
『お誕生日おめでとう』
『ありがとう、みっちゃん』
花忍の花言葉『早くここに来てください』