【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」
──…
「っふぁ……はっ、……はぁ……はぁ」
顔の次はお尻に種を撒かれ、今晩も呼び出される。直哉は昼夜問わずの体に快楽を教え込んだ。命令口調だが触れ合う手は艶めかしく、肌と肌が触れ合う悦びを繰り返し刷り込み、の精神状態は限界に達しようとしていた。
「っ、ふ……っくぅ」
「ちゃん。だいぶ喘ぎ声出すの上手くなったな。その調子」
「んんッ」
耳を舐められて体が震え上がる。
(もういやだ……。こんな生活、楽になりたい……)
直哉に体を抱かれながら心の中で懇願するようになった。何度も裸で向き合っているのに直哉はナゾの決まり事を作って最後まで触れてこない。
早く高校生になりたい。
厭きることなく毎晩抱き続けられているが常に恐怖は付き纏っていて、時折、自分は直哉に溺れているのか快楽に溺れているのか心の在り処を見失いそうになる。
(こんだけだらしなくなったら、もう普通の人としてやっていけない……)
直哉と出会う前は恋愛感情は薄かったが、この頃、気になる男が出来て考えるようになってしまった。
(……ホント、莫迦みたい……)
恋愛でも快楽でも堕ちたら終わりだ。どうしてあの時本気で拒まなかったのだろうと何度も後悔する。でも同時に最後までシて確かめたかった。どちらに転んでも立ち直れるように心を作り上げ、まともである未来の自分を想像する。
きっとなりたい自分に戻れる。
術師になっても、誰かのモノになっても。
そしては高専へと入学を果たした。クラスメイトは片手で数えるしか人数は居なく、術師のマイノリティさを本格的に思い知ることになった。
「──…ちゃん。入学おめでとう」
薄ら笑いを浮かべた万年発情期の男は花束を渡してきた。
「有難う御座います……」
「もっと嬉しそうな顔せえや。俺ばっかりはっちゃけてる見たいやろ」
「実際そうだと思いますけど」
慣れてはないが軽口を叩けるようになった。は貰った花束を見詰めながら、今晩呼ばれるのだろうかと浅ましい考えが巡っていた。