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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」



「はあ……」

お漏らしの一件でメチャクチャ直哉に怒鳴られた。怒られ疲れたは朝食を食べながら特に何もすることはなく、どうやって時間を潰そうか考える。

「。稽古場に来い」

「……あ、はい」

朝から酒ばかり飲んでいる直毘人に声を掛けられ、稽古場までやってくる。そこには兄弟の他、直哉の姿もあった。

「お前の実力をいま一度見たい」

「で、でも……」

「お前なんぞに引きを取らんわ。殺す気で良い。本気でやらねば術師に明日はない」

この力を使うのに人間相手は初めてだ。呪霊を祓うときは死にたくないから本気で向き合っていたが、術師になれば人間をも相手にしなければないのかと考えさせられる。

「………分かりました。では、参ります」

「!」

は呪力を練ると黒い粒子が足元に落ち、ドス黒い人影が作り出される。「行け」と命令すると黒い影は直毘人に向けて腕を振り翳した。

「ほう…やるやないの。けど、」

の術式をみた直哉は感心したように顎を擦りながら唸った。俊敏な動きで物理的な攻撃を繰り返し、直毘人を隅へと追い込む。

引き取られる以前からの術式は開示されていた。

「最速の術師には敵わへん」

影は物理攻撃だけでなく、形状を薄く変化させることにより斬撃を繰り出したが相手が消えたと同時に、目の前にぶつかりそうなほど拳が風を切った。

「ッ」

「戦いの最中で目を瞑るな愚か者。近接がまるでなってない」

「………」

手合わせが終わると拳を降ろされる。老人とも思えないムキムキなグーパンに殴られるかと思い、思わず目を瞑ってしまった。

「そう落ち込むな。お前の術式は褒めている。またまだ伸びしろはありそうだからな」

「有難う、御座います……」

「ちゃんの稽古は俺が引き継ぎますよ。ボンクラ兄さん達じゃ命が何個あっても足らんでしょ」

「フム」

いびり慣れているのか直哉の兄達は何も言わなかった。稽古場に二人きりになると、直哉は目に止まったの胸を揉み出した。
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