【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
同じゴム製品なのに風船の類ではなく別の使い方がある。たしかに水風船と比べ、潤ったようなヌルヌルした手触り感があったのは記憶に新しい。しかし傑のような紳士が使うモノと言われてもイマイチピンと来ない。
「なんなの、コレ?」
「コンドーム」
傑はニッコリと笑う。は聞き覚えのある単語に表情が固まり、みるみる顔を赤らめた。
「あっちは無知でも流石に分かったか」
「ちょ、なんで……」
用意周到な傑の思惑には戸惑いの声を上げた。ベッドの上ではお腹が鳴ったから未遂、お風呂場でキス以上のことも期待したけど、そういうものを改めて認識させられ困惑が生じる。
「紳士なら誰でも忍ばせてるモノさ」
「いやそれは絶対に違う!!」
「ともっと深く繋がりたい」
「うっ……」
耳の横で囁かれると、包み込むようにギュッと腕を回してきた。
「のことが好きだから毎朝早く顔を見れるのが幸せだ。寝るのも惜しいくらい君のことを考えている。優しくしたいけど君に最後まで触れたい。……私じゃダメかい?」
さっきのが不完全燃焼という訳でもない。なのに熱を近くで感じてしまうと再燃し、下腹部がジクジクと熱くなる。指が入ったよりも大きなモノ。特別な人と体をムキダシにし合って求め合う行為。
「……ありがとう。好きだよ」
ぎこちなく頷くと傑は優しい口付けを落としてくる。いきなり下半身を触ってこないあたり余裕さを感じさせた。
「傑は、その……初めてなの?」
「イロハだけだね。その先は未知だ」
「そう…なんだ」
「気になる?」
「気になるというか何というか……キス、上手だなって」
「!……クク、嬉しいな。にそう思ってもらえて」
ちゅっ、ちゅぱ
「ん、……っはぁ」
阿吽が交じった息継ぎの音。降り注ぐキスの雨。湯船の水面下が大きく揺れると、傑は扇情したようにの体全体を撫であげた。