第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑～3LDKふたりの居候～

「もぉ～ッ、バカ！」

傑の悪戯も終わったところでが逆上せない程度のぬるま湯に浸かり、背もたれにして寄り掛かっている傑はニヒルな笑いを浮かべた。

「ごめんごめん。君があまりにも可愛すぎて」

「肘ついてるから反省してないでしょ。ヘンな性癖目覚めるとこしたじゃないっ」

「それは少し反省してる。あれが癖になっても困るしね。怒らないで」

洗うつもりで向けられたと思ったのに、まさかシャワーヘッドであんな刺激する方法があったとは。傑はを宥めるように背中にキスを落とす。

「湯加減は丁度いいかい？」

「うん。私はいいけど傑は寒いんじゃない？」

「がいるからそうでもないさ。それに長い時間君と戯れることができる」

「水風船全部壊しちゃったからね。この袋はなぁに？」

「それは割れにくい水風船かな。やってみる？」

「うん！やってみたい」

「それじゃあ袋開けてみて」

はギザギザの開け口から封を破ると、靴下をくるくるに丸めたみたいに輪っかになったゴム製品が出てきた。

「ヘンな形。ここだけピョコンって跳ねてる」

「その先端は溜め込む場所だからね。私が押さえているから蛇口を捻ってみて」

背後に傑の密着した体温を感じながら蛇口を回す。みるみる透明なゴムが大きくなり、両手で持てるサイズのどっしりした水風船が完成した。

「できた！けど此処んところやっぱりピョコンって飛び出しちゃってる」

「本当の使い道は違うから」

「えっ？でもさっき水風船って…」

「が純情すぎて嘘を吐いた。それは私のような紳士が使うものだ」

「？」

は更に見当が付かなくなり、大きく首を傾げた。