【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第39章 呪術廻戦✿虎杖悠仁✖両面宿儺「篝火」
顎に手を添えたまま宿儺は濡れた舌を躍らせる。ひと混ぜしてからエナメル質の歯列をなぞり、また深くねっとりと絡ませに動く。
ぴちゃ… ぴちょ…
自分の姿を借りた宿儺。口腔の中をいとも簡単に許し、他人の舌が粘液音を波立て、うねうねと蛇が絡むように這っていく。
経験値の差を魅せられるような熱くて糖度の濃い領域。
「……っん」
「ッ!?」
悠仁の耳が敏感に反応した。あんな甘ったるいの吐息を今まで聞いたことがなかった。
宿儺は口の吸い合いに酔ったように中々離そうとはしない。何度も何度も執拗に濡れた唇を啄み、舐めて、角度を変えてとのキスを愉しんでいる。
マジマジと見ていた悠仁に魅せつけるように──…単眼がチラッと弧を描いた。
「……っ」
『腰に手を回すぞ。この角度では少々窮屈でな』
「別に良いけど」
「んなッ!?」
宿儺は顎に手に触れるだけでなく腰に抱き着いた。情を交わすように抱擁する許可を正しくもらい、どちらからともなく接吻を再開する。
これは呪いに魅せられている。
目の前で恋人を取られて悔しかろうと。
「はぁ……ん…」
の口からはハッキリと吐息が漏れた。溜息ではない官能的な交じった声。
宿儺によって熱を帯びている呼吸。
ぬちゃ… ぴちゅ…
の色艶がどんどん濃くなっていく。宿儺は舌でただ掻き回しているだけなのに。
「っはぁ…」
絡んだ粘液。
貪って動く唇。
吸って吐き出した呼吸。
の方から積極的に唇が動いている。
「……ん」
と宿儺の間からねっとりとした糸が引いた。ツゥ…と絡んだ唾液が切れ、
『おい小僧。下の調子はどうだ?』
「えっ……?」
ニヒルな横目だけ寄こした宿儺が聞いてきた。
呆然としていた悠仁だったがの股をガバッと開き、パンティー越しに触れる。いやらしい匂いが濃くなり、窄みに指を沈み込ませればグチュグチュといやらしい音が鳴った。
『いまは気分が良い。皮切りは譲ってやろう』