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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第38章 呪術廻戦✿七海健人「夜の蝶」


響く音が不安定で心もとないパイプベッド。
二人で寝るには狭い幅の広さ。

「っぁあ、あッ……ぁんっ!あっ」

「っく……はぁ…」

吊り橋効果でも発生しているのだろうか。

ギシギシと激しく軋むベッドの音。
ベッドが壊れてしまうという不安や恐怖。
それに加えて息切れの音やパンパンとぶつかる肉打ち音。
様々な相乗効果が掛け算されてエロティックな音色を奏でる。

を見失いたくなくて、指を絡み合わせた。
あの時を思い出すみたいに強く握り合った。

「っはぁ…ッ」

「ン゛ん……ぁ゛、もう……イくッ…!うぅ…っ」

「頑張って、さん。もう少しで私も……っ」

「っはぁ、ん゛……がんば、るっ!っぅく、……あ゛っ、ぁん、ぁ゛ッ…イくぅ……!!」

「あぁもう我慢できないッ」

「ッ゛ン゛ン゛ンぅうう──!!!………ッぁ…」

枕に顔を伏せて必死に悶えている。
と一緒に最高潮をみたい。
耐えかねたがギューっとうねるように締め付けてきた。

「ぐぅ゛……ッ!!」

押し込んだ先にドクドクと精液を注ぎ込む。
妊娠目的だから無遠慮に胎内へと放ち、ぐったりと倒れ込んだ。

「はぁ……ぁ………はぁー……」

繋がったところがまだ微かに痙攣を残している。
精液を吸い立てるような最後のうねり。
七海は息を切らしながら片方の結んだ指を解く。

「さん……」

の横髪を梳かし見えてくる愛しげな姿。
そっと唇の横にキスを送る。


「愛しています」


するとはとても満足げに微笑んだ。
好きな女性には笑っていてもらいたいものだ。
もう二度と悲しい涙なんて流させない。

涙のあとを辿るような別れ方なんてもう二度と。

見つめ合って幸せを感じながら何度もキスを交わし合う。
これからは同じ未来を歩む。
新しい家族と新しい生き甲斐を見つけて行く。

「さん」

「なあに?」

「籍に入ったら下の名前で……」

言ってる途中での全身が茹でダコみたいに赤くなった。
こっちにまで熱湯にあてられる。

「ああいや、今の話しは聞かなかったことにしてください。一分一秒でも長く生きたい」

幸せすぎて早死にしそうだ。



Fin.
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