【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第33章 ハイキュー✿花巻貴大「世界に幸あれ!」
ラブホテルっていうのは目新しいものばかりで、興味津々に俺ひとりで騒いでたらもつられて覗き込んできた。
「なんかいっぱいボタンあんのなー。…うおッ、BGMが鳴りだした」
「これ音量調整かなぁ…。あれっ、違った」
「これじゃね?ほら、あったりー」
「わあ、マキたんすごい!これはなんだろう…。ほおぉ、電気消えた」
「微調整とかできそうじゃね?これかな…」
ボタンとか捻りとかを弄って、どこが変わったのか天井をみたり周りを見渡す。
初めてカラオケボックスに行った時みたいに機械に興味津々になってある程度の使い方をマスターし、いつの間にか緊張していた妙な雰囲気も和らいでいた。
「あのね。ここの部屋、バスルームもあるんだよ」
「お!行ってみようぜ!そっちも期待大かぁ!?」
バスルームに顔を出すと、お洒落な浴槽の前にあるテレビに目が行った。
「うおお、これテレビじゃね!?風呂入りながらテレビ見れんの!?大富豪じゃね!?」
「浮かべるのはお金じゃなくて、ベッドにあったお花を花びらにして浮かべてみようよ!」
「おう、いいなそれ!ますます豪華じゃん!これが温度設定のやつかな…。今日は冷えたから40度くらいでいいか…?」
「うん。あんまり高いと逆上せちゃうからそれくらいがいいな。ありがとっ」
「おうっ」
何気ない会話だったけど、これ…と一緒に入る流れなんだろうか。
の真っ裸とか見たことねえぞ。
ビキニの面積が限界だぞ。
それ以上は見たことも触ったこともない暗黙の領域。
やばい。想像したら鼻血出ちまいそう…。
とりあえず落ち着け俺。
「きゃあっ」
「!!?どうした…っうおお、雨降んのかここ!?!?」
は間違ったところを捻ったのか、頭からシャワーを浴びてしまっている。急いで腕を伸ばして蛇口を戻したら水圧が止まって一安心。
「っ…」
するとは濡れた身体で胸板に身体を預けてきた。
「……マキたん…、あっためて…?」
その瞬間、俺の手は宙を泳ぐ。
迷ったんだ。
本能的に抱きしめるべきなのか、理性的にタオルで身体を拭いてあげるべきか。
…俺は……、