【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第33章 ハイキュー✿花巻貴大「世界に幸あれ!」
外でも内でも人目を気にせずイチャイチャするのは、ラブラブカップルというのではなく、世間ではバカとカップルをくっ付けたバカップルという俗語になるらしい。
つまりそれは…
キーンコーンカーンコーン
「マーキたんっ」
「あ、たんだ〜!会いに来てくれてありがと~」
チャイムが鳴ると一時間目の授業が終わり、隣りの教室から出てくる音が聞こえてが顔を出した。
教室の後ろの入り口から飛び込んできた柔らかくて温かい身体を、ぎゅ~っと腕の中に閉じ込める。
「マキたんのいい匂い。ぎゅ~ってされるのもだーいしゅき」
「俺もたんから、お返しにぎゅ~されるのだーいしゅき。たん、ふわふわ温かくて可愛くて気持ちい」
「マキたん、今日も格好いいよ」
「たんも今日もかわいいよ。ちゅっ」
「あっ。私もマキたんのほっぺたにちゅってしてあげるっ」
「まじ!?うれし~っ」
腰に腕を回して、好き好きといってくるは今日も一段とかわいい。身長差があるからの身体を持ちあげて、右のほっぺたを向ける。
そこで俺はある名案を思い付くわけで。
向けた右のほっぺたに近付く気配を感じて、触れそうになる前に顔を戻して、ぷるぷるに潤った柔らかい唇にちゅっとする。
「むうっ!?」
「なぁにい。たん、お顔りんごみたいに真っ赤にしちゃって~」
「マキたん、お外で唇はめーだよっ」
「たんが可愛かったから、つい。もぉポコポコすんなって~、かわいいなぁ」
「もぉお~っ」
ほっぺたにキスするとき、目をつぶる。
好き好きだいしゅきって言っておきながら、人前での唇のキスは恥ずかしがる。
↑
ねえ。俺の彼女、めっちゃ可愛くありません!?
次のチャイムが鳴るぎりぎりまで引っ付き合い、あとはちょっと教室の後ろの入り口も陣取らないように少し移動して、とイチャラブし合ったのであった。