【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第32章 黒子のバスケ✿今吉翔一「道ならぬ」
激しいのに、上手いキスと下手なキスの表裏。
息苦しいほど貪ってきたのに気付いたら隙間から息できるようになっていて、呼吸を読まれてるみたいに何度も重ねてくる。
「ふあっ……ん」
離れたいのに離れられない。
逃げなきゃ一線を越えてしまうのに押し返せなくて、舌が歯列をなぞってきた。
「ぁ…はあ、…はむ…っ」
ゆっくりと舌同士が密着し合って、ぐるりと回る。
唇に吸い付き、時折いやらしい吐息が聞こえて、自分の吐く息とともに今吉も興奮したような息継ぎをする。
「…」
だんだんと呼吸の数が増えてきて、抵抗するのも忘れて身体がベッドに沈み込む。
拾える音で感じてしまっている。
視線がぶつかって見つめ合ってしまっている。
受け入れてしまったように背中に腕を回してしまっている。
「…ええ子やな。連続ピストンで昇天させてやるわ」
身体を起こした今吉は履いていたものを脱ぎ、いつの間に用意していたのか避妊具を装着して宛がってきた。
「熱っいわ~…んナカ。もうちょっと力抜ける?そうそう…ええ子やね」
ズブっと先端を入れられた。
膣口にハメたらどんどんナカに進んできて、身体の一部となって埋め込まれていく。
これが今吉の…。
「あともうちょい、踏ん張れる…?」
「う、ん…っ」
「ああ…こんくらいでええやろ。ようやっと自分、一つになれたな」
「……、」
「なんも言ってくれへんの?ワシの…、知らん男のが入ってるんやで?」
ワザとらしく挑発してくる。
さっきは無理にでも入れようとしてきたくせに、こちら側が抵抗の意をなくしたイコール同意の下だと思っているように。
「雄星の、雄星の為なんだから…っ!」
「それなら問題ないな。けど…俺のピストンと、彼氏君のピストン…同じく重ねて見えるか?」
「っ…」
ゆっくりと後ろに引いて、抜ける前にまたジワジワと差し込んでくる。
それの繰り返しなのに…。
「んくっ…」
声をあげそうになって手の甲を唇に押し当てた。