【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第32章 黒子のバスケ✿今吉翔一「道ならぬ」
中学3年の文化祭。
雄星から告白を受け、高校3年になった今も付き合っている。お互いの距離感もちょうど良く、我ながら最高の彼氏だと思っている。
今日の休日は雄星の家で恋愛映画を鑑賞していて、身体に触れてきたのを察してベッドに押し倒された。
「のココ…もうこんなに濡れてる。感じてくれてるんだね」
「…うん」
滑り込んだ指先が濡れた陰なるところを撫でる。順序を踏むように丁寧に愛撫をされ、身につけるものも無くなり、身も心も許したように裸体を重ね合わせる。
「ふ、ぁあん…。挿入いって、くる…」
避妊具を装着したそれなりの大きさのものが膣内を占め、ゆっくりと腰を引いたりして動かし始める。それに合わせて甘い吐息を吐き、目が合うとは薄っすら頬を染めて微笑んで見せる。
「のナカ、気持ちいいよ……っん」
「私も……気持ちいいよ。…ぁ…あんっ」
覆い被さっている雄星は硬くなった肉棒を往復させ、額に汗を滲ませ腰を動かす。そんな中、は熱量に合わせて呼吸を速め、高ぶるフリをする。
(…ごめんね。雄星……)
どうしてもセックスというものを感じられない。
キスしたり裸になったりしたら勿論ドキドキする。膣だって十分に濡れることができるのに全く感じられない。性行為をする相手は雄星ただ一人だけだから上手い下手とは言えず、はアダルトビデオの女優の真似をして喘ぎ声をあげた。
「っく、…イク…!」
「あっ、あっ、わたしも、イクぅうう…っ!」
達した雄星は満足そうな顔を零し、「大好きだよ」といってキスをしてきた。
…雄星のことは大好きだ。
大好きなのに…この気持ちに嘘はないのに、セックスだけは好きになれない。
(世の中の女の人はどれだけ感じられるんだろ…)
誰にも相談できず、気持ち良かったと吐息を交えながら「大好きだよ」と微笑み返した。