【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第23章 僕のヒーローアカデミア✿ファットガム「嫁さんのいる生活」
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「え………えっ。太ちゃん、ホントにいいの………?」
「なに言うとんねん。やっぱちゃんとプロポーズせぇへんと気ぃすまんしな」
俺たちは綺麗な夜景がみえるホテルで、フルコースディナーを食べに来ていた。あのときの告白はアレやと思うし、ちゃんと綺麗な思い出として残しておきたい。
「それにしても落ち着かへんな…。ほんま個室にして良かったわ……」
「う、うん…。こんなにフォークとナイフとかあると、どこから食べていいのか分かんないよね…」
「可愛いな、。真っ赤なドレス、似合うとるで」
「あ…ありがと……。太ちゃんも、スーツ姿格好良いよ」
「ありがとう」
俺もちょっと格好付けたくて、肥満状態ではなく痩せた方でスーツを着ていた。
「………あァ、これ。先に渡しとくわ。サプライズまで考えてなくてすまんな」
「ううん!素敵な夜景に、美味しい料理に、なにより太ちゃんがいてくれてこんな幸せなことないよ…!嬉しい……」
「……」
の左薬指に婚約指輪を嵌めてると、目に涙を浮かべて流さないように必死に抑えてる。いつもは可愛い感じだけど、化粧したりオシャレなドレスきたら、言葉抜かすくらいえらいべっぴんさんになる。
「絶対幸せにする」
「うんっ」
俺はこの街もの笑顔も守りたい。そう固く誓って、指輪したところに軽く口づけた。
──…食べ終わって、そのまんまタクシー乗って家に帰ろうと思ったら、が腕に絡んできた。
「ん?」
「たこ焼き食べたいね」
「……………」
それは少食のがフルコース全然足りんとかそーいうんじゃなくて、こんとき我慢して口にはしなかった、俺への気の遣った言葉。
を嫁さんに選んでよかった。
「おっしゃ、腹満たしにたこ焼き食いに行こか…!」
Fin.