【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第22章 僕のヒーローアカデミア✿治崎廻「愛してる、だけじゃ伝わらない
昨夜は盛り上がりすぎて、運動不足ではないのに太腿や腰に少々の違和感を覚える治崎…。
「──…娘を……よろしくお願いしますっ」
の両親は治崎が極道の人間だと知っても、それでも快く受け入れてくれた。父親の暑苦しい抱擁でまた蕁麻疹が出てしまったけど、決して…この人たちが汚い人間だとは欠片も思っていない。
(いつかは…以外の人間に触れられてもいいよう、克服したいものだ…)
完治は出来なくても、の善き理解者である両親とは特に仲良くしていきたい。こんな自分でも真っ当な人たちに受け入れられたことに感謝して。
「成就して何より。感動して泣くかと思いやしたけど」
「オーバーホールが泣くわけねェだろ。少しは変わったかも知れねェが、若頭として示しがつかねえ。なァ…?」
「…は、はいっ、そうですよね…!」
「なんなのだ、その絶妙に気になる間は……。もしや姐さん、若を泣かしただとッ?!!許さんッ!!」
「それにしてもまァ…大所帯ですね。の母親です。この小人さんも部下のお一人ですか…?んふっ、かわいい」
「……………」
「おい、天蓋…。急にだんまりを決め込んだぞ。あいつ、マザコンだっけか…?」
「本部長としての質が疑われる。難儀…」
「入中さんのコレクション前に盗んだことあるだけど……なァ?」
「人妻マニアぁぁ…」
「ああ。極上だった」
「いい歳したおっさんなのによォ…、都合のいい時だけ縫いぐるみのフリかよォ…。笑えるねェ」
「俺は…カワイ子ちゃん派だ!」
「てめえら聞こえてるぞ!!キエエエ!!」
玄野、入中、音本や乱波、天蓋、窃野、多部、宝生、酒木、活瓶が賑やかに喋っており、なんだかんだ懐の広いの両親と打ち解け合っている。
「次、会えるのはいつになりますかね…?」
「そうだな……」
の心配した不安な表情。家に出迎える準備は整っているが、の両親とそのことについてもう少し話しておく必要がある。
「そろそろ合否通知も届いていることなんじゃないか…?郵便受けに入っていないか、帰る前に確認しようじゃないか!」
の父はそう提案し、また家にお邪魔することになった。