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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第18章 名探偵コナン✿松田陣平「この指とまれ」


恋人同士を超えてスケールの大きな話になり、はプチパニック状態だ。

(指輪…、結婚…、嫁……。松田さんと……?)

「えっ、いやでも…、私達は昨日あったばかりでお互いのことも良く知らないですし…」

「飯も俺好みだし、良識的で話してても苦にならねえ。俺は仕事柄、国のためにお前との時間を犠牲にしなきゃならねえ時がくるだろうが、生涯ともに過ごしたいと思った。……出会った時間なんて関係ねえよ。付き合ってりゃ、遅かれ早かれ腹立つ部分も見付けちまうんだからよ」

「松田さん……」

この短時間で偉く褒められて嬉しくなる。
──生涯ともに過ごしたい。料理のことも、性格も、お互いの価値観も、強い引力にひかれたみたいに少しずつ現実味を帯びていく。

「……その代わり、てめえの理学療法士の夢は諦めてもらわなきゃならねえけどな。俺としてはずっと……新しい家族と、家で待っててもらいてえからよ」

「…、」

松田の指が頬を撫でる。嬉しくてまた涙が溢れ出しそうで、今すぐ答えるべきなのだろうかと迷ってしまう。

好きだと、好きだから伝えたくて、こんなに幸せ過ぎていいのか不安になって、明日のことを考えてしまって、手遅れになりたくなくて、恋人以上になりたいのに…どうしようもない感情が邪魔をする。

「ふぅ…。またどうして俺はてめえを泣かせちまうんだろうな。今すぐに返事をくれなくていいからよ。てめえはまだピチピチの20歳なんだから……。俺のために、指輪…付けてくれねえか……?」

「…っ、…はい……っ」

松田が左手の指をすくって口付ける。



……指輪をプレゼントされたら、どの指に嵌めよう。



それはもう決まってる。
私も、あなたと同じ道を歩みたいから。



Fin.
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