【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第16章 ハイキュー✿黒尾鉄朗「アイワナビー」
卒業式まで残り10日。夜中に呼び出されたのはこれで3回目。そんで決まってやる場所は家の中といえばそうだし、玄関扉の一枚越しで熱を貪り合う。
「んっ、ふ……ふぅんっ!」
靴を履いたまま、立ちバックでのナカを掻き回す。
──…こん時、なんで気付いてやれなかったんだと何度も後悔する羽目になる。
ぬ゛ぱんっ…ぬ゛ぱんっ…
は声を漏らさないように口元を押え、黒尾は無理矢理犯しているような気分になる。
玄関に明かりは付いていない。これじゃまるでベッドインするまで我慢できない光景に見えるが…、そうではない。が急に呼び出して、玄関口で誘ってきたのだ。
「あ~…もうイキそ。……こっち向いて」
「ふぁ、ん…っ」
あれからキスが解禁された。
あんまりしつこくやると嫌がられるけど、要は舌を入れなきゃ良いらしい。口元で覆っていた手を退かして唇で塞いでやる。
ピークに差し掛かって律動を速め、絶頂はもう目の前。
「ん、ぅう、…むぅうん゛ん゛…っ!!」
「っん…!!」
着用していたコンドームの中に吐き出し、は何事もなかったようにショーツを履き戻す。
「──…じゃ」
(今日もここで終わりかよ。ベッドでやりてぇ……けど、親がどったらこったら言うしなァ…)
「…まだ体力有り余ってるけど?風呂場で2回戦……」
「もう気が済んだからいーの。お水あげるから。はい、じゃあおやすみなさ~い」
「人を呼び出しといてその態度かよ……、じゃーな。おやすみ」
あんまりグチグチいうのも格好悪い。からペットボトル飲料を受け取り、帰り路を歩きながら飲む。この時間じゃ電車も動いちゃいねえし自転車は持ってないから足に限る。
部活を引退してから体力余りまくりで丁度良いかもしれない…が、もっとゆっくりイチャ付きたいのが本音。
「まあでも、最後くらい……」
顔がにやりと綻ぶ。
俺とはセフレ。それ以上でもそれ以下でもない肉体関係。けど、そんなからあるものを欲しいといわれて以来、神々しく輝く月より浮かれていた。