【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第3章 黒子のバスケ✿木吉鉄平「低気圧」
は自分の部屋で勉強をしており、教科書を目で追いながらノートにペンを走らせる。その後ろには恋人の木吉鉄平が足を広げて座っており、少女漫画を読むのも飽きたようでの細い腰に腕を回した。
「なあ」
「邪魔」
「低気圧の日ってさ、なんか…ムラムラするよな」
「…」
テスト期間になると部活は休みになる。よって鉄平は共働きのが可哀想だとアポなしで家に上がり込み、に構って欲しいとばかりにアピールする。
「はムラムラしねぇの?」
「…」
「雨とか見るとさ…人肌恋しくなるだろ?」
「…」
「雨に濡れたらブラウスが透けて…「うっさい」
勉強に集中したいは抱き着いてくる鉄平の腕を退けようとするも、太くて頑丈な腕はビクリともしない。
「退けて」
「いーやーだ」
「怒るよ?」
「どーやって?」
「……腕に落書きする」
「ははっ、いーなそれ。書いて書いて」
(このやろうぉ…)
は筆箱の中からマジックペンを取り出し、巻きつく腕に文字を書いていく。鉄平はニヤニヤとその様子を見ており書き終えるのを楽しみにしているようだ。
「ペンの先がくすぐったいな」
「被告人は黙ってて下さい」
「が苦手なの社会だけだろ?俺が教えてやるんじゃ不満なわけ?」
「終わったらスケベなことしてくんじゃん…だから嫌」
「恋人ならお得なハッピーセットだろ?も嫌よ嫌よって言いながら好きよって言うじゃん?」
「空耳だよそれは……。はい出来た!極刑に処すッ」
ぺちっと腕を叩いて、鉄平は腕を離すとペンで書かれた文字を読む。
「……これはさすがに放送禁止だな。じーちゃんとばーちゃんが見たら悲しむ。…ってことで今日は泊りな!」
「え」
墓穴を掘った。