第51章 呪術廻戦✿夏油傑「家庭教師」

抜けない位置まで受け止められただろうか。
縁も内側がジンジンするけど、鋭い痛みじゃなくなっただけで気持ち的にも少しの余裕が生まれる。
──入ってる。
傑くんのが、ぴったり体のなかに入っている。
感動していると傑くんにも余裕が生まれたのか、見つめながらキスをしてきて「」と名前を呼ぶ。
は高揚した声で頷き返し、「んう、すごいよ、傑くん……」と傑くんの首に深く腕を回した。

「はっ、んう、ふっ、……はあ、ん」

できたと思ったら嬉しくて、傑くんといっぱいキスをする。
深く、深く、口の中も繋がって舌を絡み合わせる。
この時間が終わったら、また傑くんは独自のルールを作るかも知れない。
そうならないために今度の学年末試験はいい点数を取りたい。
傑くんのために、私自身のために。

「。このまま動くと私の態勢がキツいから、持ち上げてもいいかな」

「え？　このまま持ち上げるの？」

「大丈夫。私にまかせて。は何もしなくていいから、私を信用して体を預けてくれればいい」

向かい合って繋がったまま、傑くんに持ち上げられる。
そうなると…どうなるだろうか。
しかし、傑くんとの体格さは歴然。
中腰でピストン運動を続けるのは確かに負担が掛かりそうだ。
逆にが背伸びしても片足がつってしまいそうだし、脚の長さも、腕の長さも、手のひらの大きさも違うから、傑くんが持ち上げた方が楽だと思うなら、それに従った方が良いのかもしれない。

「私の全体重かかっちゃうけど、それでもお願いできるなら」

「のことはいつでも把握しているから大丈夫。下の口も締まるから、あまり力まないようにね」

「お、お願いします……」

傑くんに抱っこしてもらうのは久しぶりだ。
全裸で大股をひらいた格好で、抱っこしてもらうのは初めてだけど。
「いくよ」と傑くんの合図で全体重をあずける。
なるべく脱力して、しがみついている腕だけに力を籠めようとしたが、ぐぷっ……と、深く入り過ぎてしまう。

「ひっ！？　あ……っ、傑く──」