【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第11章 ハイキュー✿牛島若利「SとM」
はソファーの背もたれに向かって膝をついて座り、若利はその後ろから包み込むように抱き締める。
「腕とか…、痺れてない?」
「ああ、大丈夫だ」
「よかったぁ…。でも、若ちゃんの縛られてるところ初めて見て、私興奮しちゃった。不屈の肉体を自分だけ独り占めしてる気分になって、いつもと違う若ちゃ……ぅぐぅぅう゛!!」
「……それで?はどんな風に抱かれたいんだ?」
「っか……ぁ、…」
若利は耳元で優しく囁く。
耳奥の鼓膜がバクバクと脈を打ち、顔全体が熱走りを起こしてくる。ギチギチと首がもげそうなくらい麻縄が食い込み、爪を立てるも指が入る隙間なんてない。
「今日はお前を主役にしてやると言ってるんだ。どうされたい…?」
「ァ…がッ……」
「俺を独り占めにして征服したかったんだろ?今の俺の身と心はお前に征服されてる。の苦しそうな表情を見るたびに…その想いは強くなる一方だ」
「……ぅ゛ぅ゛ぅ゛」
「お前のことを考えるたびに辛い。このまま俺が俺でなくなってしまうんではないかと……。のことが好き過ぎて。ああ……まだそっちへは逝ってしまうなよ」
「っ──はあッッ……う゛ごぉォォ゛お゛え゛ッッ!!!!」
ソファーの背もたれの後ろに勢いよく吐き出し、だらりと口から液体が垂れ落ちる。
「アア、のナカはこんなに汚物で穢れていたのか。今、水を持ってくる。……そのままでいろよ」
「はぁ…はぁ…はぁ…う゛ッ、けほっ」
口の中が酸っぱくて臭くて苦い。だら~んと涎をぶら下げながら、床に広がった散乱物。若利は冷蔵庫から500mLの水を持ってきて、の口の周りをタオルで拭く。
「飲め。全部飲むんだ」
「うっく、…ん、んっんっン…んぶ」
水を飲ませてくれるのは有り難いが、口に当てられた水の勢いは止まらない。苦しい。飲み続けないと鼻に入る気がして、必死になって喉を鳴らす。
息苦しくて、若利の顔は滲んで前が見えなくなってしまった。