【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第45章 僕のヒーローアカデミア✿ホークス✖エンデヴァー「○○部屋」
「「「………」」」
セックスしないと出られない部屋、という真っ白な閉鎖空間でデカデカと掲げられた不可解な看板。横並びになった三人のヒーローはにわかに信じがたい光景に、寸刻、口を結んだ。
「破壊しよう」
第一声を放ったのはこの中で最年長であり、オールマイトの引退により現No.1ヒーローとなったエンデヴァー。
「あー待ってください。エンデヴァーさん」
「?」
「髭、どうしました?」
「!」
壁を破壊しようと動いたエンデヴァーだったが、飄々とした物言いで止めたのはヒーロービルボードチャートJP下半期でNo.2ヒーローに浮上したホークス。
「まさか…──!!」
エンデヴァーを挟んで立っていた最後の一人。最近二十歳を迎えてお酒が飲めるようになり、ヒーロービルボードチャートJP下半期でも50位以内を記録するなどスピード出世中のは愕然とする。
「む。成程な」
「俺もこの通り、羽根全体を動かせてはいるですけど"思いのまま"って訳じゃない。個性が完全に途絶えている」
1枚1枚自由自在な羽根も操作、飛行も機能しないというように広げてみせるホークス。常に炎を絶やさないエンデヴァーも同様に個性のない拳を握り締めた。
「この壁も無機質な感じがして気色が悪い。破壊するよりAかB、どちらか進むのが先決かと思いません?」
「ちょ、ちょっと待ってホークス!!エンデヴァーさんが渋い声で"うむ"って言っても私は絶対行かないよ!?そんな得体の知れない扉、絶対に潜らないからね!?」
不可解な看板の下には二つの扉。AとBにはそれぞれ題目が書かれており、エンデヴァーが答える前に身の危険を感じたは全力で拒否した。