第7章 裏/次、いっちまうか?
ーーー …く、紅郎くん…私、やっぱり、もうだめ? 食べたくない? ーーー
2人してちび達に掛り切りになってたら互いのことが見えなくなりそうになった時に、ちび達が寝入ったのを見計らって、夜這いをされては受けない旦那はいないと思う。あんとき改めて嫁さんの可愛さを実感したもんだ。
まあ、あとはちび達に掛り切りで疲れてる嫁さんを更に疲れさせるわけにはいかないと思っていたこともあるわけだが……
「子どももいいが、嫁さん構うのも忘れないようにな」
「鬼龍殿のところは仲が良ろしいものな!」
「そりゃ、可愛い嫁さんとちび達がいるんだ。毎日楽しくないわけないだろ」
ちび達の成長は妹の時とはまた違う新鮮さと嬉しさがあって、日々が楽しいし、一緒に感じる嫁さんと喜びを共有できること、ちび達を身籠ってからまた綺麗になっていく様には毎回惚れさせられてた。今も勿論綺麗で可愛いがな。
「そろそろ、話をするのもありか…」
「旦那、子ども好きだもんな。うちに遊びに来る時もちび達に土産くれるもんな」
「うるさい…」
「たしかに。生まれた時も鬼龍殿達以上に感動して泣いておられたし、嫁殿を労わっておったならな…」
「だからうるさい…」
「どうせなら、次はちび達同い年で揃えれたら面白いかもな」
「それは名案である!」
「は?」
「ん?」
「皆が同い年ならば、きっと楽しいであろうし、更に嫁達も支え合え、我らも支えて合えるだろうと思うのだが…」
「まあ、こればかりは嫁さん達と要相談だろ」
「産むのは嫁だからな。負担は俺たちの予想以上だろう」
話は尽きないまま、2人を送り届けてから家に帰った。