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短編集/鬼の木漏れ日

第7章 裏/次、いっちまうか?


うちの場合、結婚も2人より早くて子どももいる。それも双子の男女だから産まれた時は俺も流石に育児休暇をとって、一緒に面倒を見てきたもんだ。今は嫁さんが仕事を家でしながら、ちび達の面倒を見ている。
2人にはあぁ言ったが、最近ではその気になった時にしてることがほとんどで日数とか数えていない。言っとくが、ちゃんと避妊してるからな? そろそろもう1人くらい考えてもいいとは思ってるが、嫁さんがどうかはわかんねぇし…

「子どものことは焦らなくていいだろ。授かりものだしな」
「……授かりものと言っても、嫁の身体の調子もあるだろう。排卵の時期もあるだろうし」
「おぉっ、たしかに!」
「なんだ、考えてるんじゃねぇか。子ども」
「2人で過ごすのもいいが、子どもは早いに越したことないだろう」
「たしかに。歳を重ねるほど、出産は難しいと聞く…」

やっぱなんだかんだ、2人とも子どもが欲しいんだろうな。
たしかに、出来てから嫁さんはちび達に掛り切りになっていたし、俺もどっちかというとちび達に掛り切っていた。普通ならここで夫婦の仲が冷めるのかもしれない。子ども第一に考えてしまうからな、でも……
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