第4章 裏/やきもちの香り
「私としては、毎日ヤキモチなんだけどね…」
「は?」
「だって…」
ヤキモチなんて紅郎くんからされたこともないし、不安になって欲しくなられて、どうにか繋ぎとめたくて、今みたいになったのかな…
でも、ヤキモチなら私はそれこそ毎日してる。
腰を上げて、紅郎くんの肩を押して布団に押し倒して、そのまま乗った。その時入ったままの紅郎くんのあそこがいいところに当たって少しいってしまった。
「だってぇ、くろくん、いつもこうはいのこ、と…なかいいし…」
「そりゃな…」
「はすみくんとかもりさわくんのこともすごいめにかけてるし…」
「あいつらはいつも無茶するから…」
「まいにち、わたしいっしょにいれないのに…ずるい…」
「……」
いつもアイドル科やプロデュース科が羨ましかった。紅郎くんの笑顔がすぐそばにあって、紅郎くんに何かあったらすぐ駆けつけられて…ずっと一緒にいられる。
普通科に進学したのを後悔してるわけじゃないけど…やっぱりないものねだりをしてしまう。
「あや、悪ぃんだけどよ…そろそろやべぇ…」
「え、うぁ、あんっ」
腰に腕を回されて動けないようにされて、起き上がられてしまうと下から一気に奥を責め立てられた。いきなりのことに私は紅郎くんの背中にしがみついた。
「ひゃあっ、ふぁっ、あぁっ」
「あや、いきっぱなしだな…すげぇ締め付けてくる」
「らってっ、ふぁっ、くろくんがっ」
「そのまま俺だけ感じてくれ」
「はぁんっ、あぁっ」
それからずっと紅郎くんに抱かれっぱなしで、私はいつも以上にへとへとになってしまった。