第4章 裏/やきもちの香り
今日はバイトがあったから帰りは夜になった。帰りにスマホを見たら紅郎くんに家に寄ってほしいと連絡が来ていた。
「私、何かしちゃったかな?」
この間のお泊まりは普段通りだったと思うんだけど…何かあったのかな? それともやっぱりあんずちゃんとか紅月の方とか…
連絡の理由が掴めないまま、私は紅郎くんの家に向かった。
「あれ?」
「よぉ、おかえり。バイトお疲れさん」
「ただいま。いつから外にいたの? 冷たいよ?」
「ちょっとな…冷えるといけねぇから早く入れ」
家が近づくと、家の前で塀にもたれて立っている紅郎くんがいた。服も制服のままで、その手に触ると冷たくて両手で少しでも温めたかったけど、促されるままに家の中に入った。その途端、キスされた。
「んっ、ん…」
「ん…」
両手は紅郎くんに握られて、キスは触れるだけのじゃなくていきなり舌を絡めてのだった。いきなりのことになにがなんだかわからなくて、聞きたくても聞けなくて…
「んはぁ…くろくん? どうしたの?」
「あやが欲しい…」
「え、んっ」
紅郎くんの切なそうな表情に思わず見惚れてドキドキしていたら、またキスをされた。その間に抱っこされて、器用にも靴を脱がされて、口の中を犯された。何度も重ねてきたキスだけど、その気になった紅郎くんのキスには何度いかされたことか…
「はぁ…んっ、ふぁ…」
キスから攻められて、長く舌を舌で弄られると身体中が紅郎くんを求めてむずむずしてくる。早く身体中を触って欲しくて、身体を勝手に紅郎くんにくっつけてしまう。
「んっ、んぅっ」
「はぁ…あや、いったろ?」
「ら、らって…くろくん、いつもよりはげし…ねぇ、ちぃちゃんおきない?」
「安心しろ。今日は友達んとこでお泊まり会だし、父ちゃんも夜勤だ」
またキスされて、いかされて、放心しちゃってる間に部屋に連れていかれるとカーディガンとブラウスのボタンを外されて胸を剥き出しにされてしまった。そのまま胸に行くのかと思ったらスカートの下に手を入れて下着を脱がしてきた。
「や、なんか、はずかし…っ」
「…とか言って、こことかトロトロになってんぞ」
「ひゃぁっ、らって、らってぇ…っ」
片手は胸、もう片手は下のおまんこに、口は首筋を攻めてくる。そんなに一気に触られたら、もう、私…