第2章 gimme one more kiss
『んっ、あ、さとくん...っ』
唇を離すと、翡翠がうるっと潤ませた瞳でオレを見ていた。
O「...、翡翠...」
オレが名前を呼ぶと、まだ息が整わないままの翡翠はちょっと首を傾げた。
『 ....さとくん、、?』
O「かわいっ」
『 ....っ』
O「ふふ、照れてんの?顔真っ赤だぞ」
『 さとくん、...恥ずかしいよ... 』
O「んじゃあ、やめてやるから翡翠からオレにちゅーして?」
オレが首を傾げながら翡翠にそう言うと、みるみる耳まで真っ赤になる翡翠。
『 む、....むり、だよう////』
O「なんで?」
『 は、恥ずかしい、もん/////』
O「だめ、翡翠がちゅーしてくんないならやめてやれない」
『 ....さとくん、の、いじわる』
O「ほら、目瞑っといてやるからちゅーして?」
そう言って翡翠の手をオレの首に巻き付け、オレは目を瞑った。勿論、薄目で翡翠をみてみる。
翡翠はオレの唇を見つめて真っ赤になってる。
その顔も堪らない。って、オレちょっと変態っぽいな。
翡翠がオレの唇を見つめてる間、するっと手を翡翠の太ももに滑らせた。すべすべでもちっとオレの手に吸い付く肌。
翡翠はぴくんと反応した。
O「はやく、ちゅーしねーとオレ待てねーよ?」
オレがそういうと、翡翠はすごく困った顔をしながらオレのほっぺを可愛い手で包み込んだ。
翡翠の鼻がオレの鼻にちょんって当たったからオレはちょっと顔の角度を傾けた。
『 さとくん....』
小さく翡翠がオレを呼んだ。
ちゅっ
軽く唇に押し当てられた甘い柔らかい唇。
ほんの数秒で唇は離れていった。
オレが目を開けると翡翠はぎゅうぎゅうオレに抱き着いてきて、顔が見れなかった。
fin.