第54章 人生を救うプレゼント
手紙を読んでみると、
「〝拝啓、名前も知らないあなた〟、
おはようございます。そして、あけましておめでとうございます。私は、普段、イタリアに住んでいますが、何度も日本に
やって来た事があり、日本が大好きになり、日本の文化や日本語を勉強し、日本語を自由に話せるようになったサンタクロースです。イタリアのサンタクロースは、毎年、冬、
年末から1月6日まで活動しています。今、
これらのプレゼントを手に取り、この手紙を読んでいるあなたは、きっと、仕事やお金の事で、さぞ悩んでいるでしょう。ですが、
この1000万円と、色々なマニュアルと、招き猫があれば大丈夫。招き猫は神社にいる猫であり、キリスト教の猫ではありませんが、
私は、どの宗教も否定しないし、招き猫は、とても可愛いと
思っています。このとても可愛い招き猫をリビングかどこかに
置いて、色々なマニュアルを読んで、1000万円を利用して、
何か自分に合う仕事を始めて、
毎日、招き猫に生活を支えてもらいながら、癒されながら、
励まされながら、人生を頑張ってください。
これらは、私からのクリスマスプレゼントであり、お年玉です。
〝サンタクロースより〟」と、書いてある。
パソコンで書いてあるが。
すると、その夫婦の夫が
「何だこりゃ?めちゃくちゃ変な話だな。サンタクロースがもし、本当にいたとしても、普通、サンタクロースがこんな事、
するか・・・?しかも、この手紙、どう見ても、
パソコンで書いてあるだろ?けど、イタズラだとしたら、
こんなに色々置いてあるのはおかしいな~。お札も、
ちゃんと透かしがあるから、ニセ札じゃなさそうだし」と言った。