第54章 人生を救うプレゼント
霧河にとって、休日という事になっている
元日に、クリスマスが終わって数日経った後だが、クリスマスに
着ているサンタクロースの服を着て、その家に、いつもの
〝ピッキング〟で侵入する事にした。
それから、時間が経ち・・・・・・
2011年1月1日(土)。年が明けたその日の深夜、霧河は、
その家にやって来た。
「う~ん・・・深夜とはいえ、元日だし、
相手は大の大人だ。起きてなきゃ良いけど」
〝ガチャ〟
入ってみると・・・・・・
「おっ!良かった!!大丈夫だな!!」
リビングには誰もおらず、至って静かだった。なので、そこで、
その夫婦が寝ている事が分かった。寝室へ向かい、枕元に、
あるプレゼントを置いた。そして、帰った。今回も、
ちゃんとヘマをせず、相手を起こさず、プレゼントを置き、
その家を出た。
「フ~ッ!!コレで、あの夫婦、幸せになれると良いな!!」と
言って去った。
翌朝、その夫婦の二人が枕元を見てみると、
とても大きな箱があった。
「ん?何だコレ?」
箱を開けてみると、その中には、
「読者の才能を発掘するための本」が3冊、
「社会心理学マニュアル」が4冊
「事業をする起業マニュアル」が5冊、
「接客の心理学マニュアル」が3冊、
計15冊の本、そして、「1000万円のお金が入っているケース」と、
「手のひらサイズほどの招き猫の置き物」と、
「手紙」が入っている。