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さぁ、お勉強のお時間です

第5章 愛されて頂けますか


ついでに。
ハイセの口から出てきたとんでもない事実に。
あたしの血液は頭から沸騰し始めたのだ。



「あの夜、旦那さまから連絡が来て、すぐに旦那さまの元へと発ちました」
「え?」
「向こうで旦那さまのお手伝いをして、昨日、帰国したばかりでございます」
「待って、説明してハイセ」

「ええ」





つまり。
ハイセはいなくなったわけでも。
あたしを嫌いに、なったわけでもなくて。

パパの言い付けで。
国外へとただ、行っていた、だけ。


「メイドの方にもきちんとご連絡は差し上げておりますが」
「え」
「何も、聞いておりませんか?」

「聞いてないわ」


だって。

『琲生がいなくなって………』

『和泉さまがいらっしゃなくて、お寂しゅうございますわね』


そう、言ってたじゃない。


「帰国そうそう、こちらに来るようにと旦那さまから連絡が来て、昨日実家へと慌てて服を取りに帰省したのでございます」
「え」
「お嬢様との見合いを、受けて欲しいと」

「………あたしとの、お見合い?」

「ええ」


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