第6章 お勉強の、お時間です
答える前に、動いてるならわざわざ聞く必要ないじゃん!なんて、ちらっと頭によぎる思考は口から飛び出す前に全部全部、飲み込まれるのだけれど。
「睨むのも、駄目」
「ふぁっ」
「や、ば………っさすがに、狭いな……っ」
ふーっ、と。
一気に息を吐き出すと。
ハイセは仔犬が水をブルブルと弾くように、頭をふって。
仔犬なんかよりも数倍も激しい猛獣のような瞳を、あたしに突き刺した。
「ごめん、辛かったら、言って」
「ふぇっ!?……や、え、………んあああっ!」
腰をぐ、っと押さえつけられて、導かれるままに浮かされた身体。
それはさらに深く、ハイセのものを奥へと導いていく。
それなのに彼は、躊躇なく小さなあたしの体を揺さぶっていくのだ。
ギリギリまで引き抜かれては、一気に最奥へと突き刺したかと思えば、さらに奥を抉るようにかき回す。
「あ………っ、それ……っ奥、やぁぁっ」
「知ってる」
「――――――っ!!」
触れられていないはずなのに、未だヌルヌルと湿り気を帯びる蕾へと触れたハイセの指先。
「いいよ、解放してあげるから」
円を描くように押し潰されて。
緩くハイセの指先がそれを撫であげれば。
先ほど襲った、爪先から込み上げてくる快感に身体が震えた。
「皇」