第6章 お勉強の、お時間です
「―――――――ッ!?」
ガクン、て。
込み上げる何かに、身体が震えだした頃。
ずるり、と。
一気に指が引き抜かれて苦しかった圧迫感がなくなる。
少しだけ、寂しいと感じてしまった意味も理解できずに、だけど解放された快感に安堵、しようとした、刹那。
「…………っ、ああ…っ!?」
襲ったのは、さっきとは比べ物にならないくらいの、下腹部への圧迫感。
急遽与えられた強すぎる刺激は、あたしの身体を大きく仰け反らせ、呼吸までも奪っていく。
「……っ、息、止めんな……っ」
一瞬だけ止まった呼吸。
苦しいのはたぶん、あたしだったはずだけど、膜のかかったような視界にうつるハイセもまた、辛そうで。
「……ハイセ、苦しい?」
肩で呼吸を乱しながらも、ハイセの頬へと手を伸ばした。
「………平気。辛い?」
「……少し、だけ」
驚いたように少しだけ開かれた切れ長の綺麗な瞳は、すぐに優しく笑みながらあたしの視界に溶けていく。
「………っ!」
「ごめん、もう少し我慢して」
少しづつ、少しづつ、推し進められる感覚に再度身体に力が入る。
「皇」