第6章 お勉強の、お時間です
計り知れない羞恥心で、目頭だけじゃなく顔全体にまで熱が拡散する。
どんな顔していいのかもわからなくて。
「皇」
ふい、と。
顔ごと視線を外せば。
「ちゃんと、見て」
低いハイセの声が、それを制する。
「…………」
羞恥心で熱くなる目頭に耐えながらゆっくりと正面に視線を戻すと。
「よく出来ました」
そう、言って、よく知る『執事』の顔で微笑むハイセ。
「!」
だけどそんなの一瞬で。
「きゃぁっ」
いきなり、襦袢を一気に両手ではだけさせたのだ。
「………んっ」
途端に現れた膨らみに舌を這わせながら。
片手は、下着の中で敏感になっている蕾を攻め立てる。
「………力抜いてて、指入れるから」
「え?………や、嘘……っ、ま……っ」
浅いところで抜き差しを繰り返しながら侵入してくる指先。
浅く息を吐きながら異物感に耐えていると。
次第に、痛みじゃない何かを、感じた。
「皇、ちょっと慣らすよ?我慢して」
「え?や、………いやぁっ、やぁぁ、無理っ」
ハイセの指先が奏でる音が変化してきた頃、徐に指が2本、3本と、増やされた。