第6章 お勉強の、お時間です
ネクタイを取って、シャツのボタンをふたつみっつ、外して見せると。
ハイセはそのまま、あたしの顔の真横に両手をついた。
「………抱いていい?」
口づけられた髪の毛が、何故だか熱を持ったように熱い。
「―――――---皇」
どくん、て。
一際大きく心臓が、跳ねた。
「…………っ」
甘い、匂い。
ハイセ、の?
色香に、やられる。
揺れる瞳から、目が離せない。
「……甘い匂いがする」
「え」
「皇、から」
「…………え」
「『俺』が、欲しい―――――?」
「…………っ」
射抜くような鋭い視線に、息を飲む。
知らずに分泌された唾液が、コクン、と、喉を鳴らした。
「ハイ、セ、………っ、熱い……っ」
クラクラと眩暈がするくらいに熱くて。
知らずに回した両手は、ハイセによって首の後ろへと誘導され。
あたし以上に、熱いハイセの舌が口内へと侵入した。