第6章 お勉強の、お時間です
草履をはいている足元が不安定で。
顎に手をかけるハイセの右手をすがるように握りしめた。
「……ま…っ、ハイセ」
角度を変える度に訴える否定の言葉を飲み込むように。
ハイセはさらに深くへと、舌を絡める。
そのまま、ハイセの左手が帯へと回されたのを認識、して。
「まっ………」
慌てて片手をハイセの左手へとかけるけど。
「!」
そんなあたしの思惑など関係なく、帯はパサリと、床へと落ちたんだ。
「は、ハイセ………っ」
「大丈夫」
………じゃ、ないっ
ちゅ、ちゅ、と。
首筋を舐めていた唇は徐々に下へと降りていき、留めておく帯がなくなった着物は簡単に肩まではだけていく。
「ハイセ………っ」
無理。
やっぱり無理!
なにこれなにこれ?