第4章 はんぶんこ
カチャリ、と鍵の開く音が聞こえたので扉を引いて縮こまるニノをギュッと抱きしめる。
「カズ、ごめん……可愛いすぎて…暴走した……」
ニ「俺の方こそ、ごめん……でも俺は、俺には…潤くんしかいないんだよ…?」
震える声で伝えてくれるニノの瞳には涙が浮かべられていて、宝石のようにキラキラと光る。
俺のことを想い流した涙、それすらも愛おしくて吸い取るように唇を落とす。
「ごめん、ごめんね…愛してくれて、ありがとう。俺も、俺もカズだけいればそれでいい。もうカズしか要らない。」
そう言ってグズグズに泣いている背中をさすりながら、カズの口を塞ぐと、風呂場に2人の口から奏でられる水音がクチュリ、クチュリ…と反響する
「んっ…ふっ……ぅ…」
ニ「ぅあ…っんは、あぅ、じゅ…くん…」
「ふ、はっ…カ、ズ…好き、だよ…」
キスをしながら伝えるとニノはまた泣き出して
ニ「ふぇ……ぅう……じゅ、くん…もっと…うぇ…」
言葉を紡ぐことで君が安心するなら、俺はいくらでも君に捧げるよ。
「す、き……好きだよ…カズ……愛して、る…」
キスをしながら服を脱がせていく。
カズはうん、うん、とひたすらに俺の言葉を身体全身で受け止める。