第2章 幸せに色があるならば
- S side -
目を覚まして横を見ると、愛しい人が寝ている。
たまらなく幸せな気持ちになる。
「………潤、おはよ。」
声をかけるがまだ朝も早く気持ちよさそうに寝息を立てているので、起こさないように起き上がる。
…が、腕を取られてベッドに引き戻される。
「のわっ…!?」
松「まだ…行かないでよ、翔くん。」
朝からそんな可愛いこと言われたら我慢が出来なくなる。
昨日もさんざんシたけどそんなことは関係ない。
「潤、起きてたの?」
松「今起きた。ね、まだ寝てようよ。」
俺の腕にしがみつき、眠い目を擦りながら訴えかける姿はもう天使にしか見えない。
普段、ライブじゃあんなにワイルドにキメてるけど、こんな可愛い潤が見られるのは俺だけの特権。
いや、誰にも見せてやるもんか…
「もー、朝から誘ってるの…?昨日さんざん鳴いてたのに、まだ足りなかった?」
松「ち、ちが……く、ない…。翔くんとの時間はあってもあっても足りないんだよ。」
こんなに幸せでいいんだろうか……
そんな言葉を聞いて大人しくしていられるはずもなく、
「俺も足りない。潤でいっぱいに満たしてよ。」
そう言って、堪らなくなって潤の唇を奪い啄むようなキスをする。
寝起きなのもあって、少しのキスだけで潤の顔は赤みを帯びて蕩けそうな瞳をして俺を見る。
松「ねぇ、もっと…しょ、…ぁ、んぅ…」
半開きになった潤の口から見える赤い舌がエロくて、言い終わる前に潤の唇に吸い付き割入る。