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My Dearest ♡【R18名探偵コナン短編集】

第2章 このまま二人で堕ちていこうか【黒羽快斗】




--「お兄ちゃんがすきだから」

え?


今なんて言った?


気づけば俺はまどかにソファに押し倒されていた。

まどかは泣きながら俺の胸を押していた。

「初めてあった時からずっと、わたしはお兄ちゃんが好きで好きで仕方なかった。…わたし、お兄ちゃんのことは全部知ってるよ。
お兄ちゃん、中森青子さんが好きなんだよね?
…今も、その人のこと考えてたんだよね?」

「あの人に自分が怪盗キッドだと知られたらどうしよう。でも彼女に隠し事はもうしたくないって。」





頭が

まわらない

まどかの怪盗キッドという単語が

俺の中をずっと反芻してる


まどかの言ったことは全部当たってる


まどかは泣きながら俺の胸に抱きついてくる


「なんでお兄ちゃんのお父さんのこと、怪盗キッドになったこと、私に言ってくれなかったの?
ひとりで抱え込んで辛かったよね。誰にも本当のこと言えなくて。周りに悟られないようにお調子者になってバカになって。でもわたしは気づいてたよ。わたしはお兄ちゃんのそんなところも大好き。お兄ちゃんはもう思い詰めなくていいよ。私と秘密を共有してよ。ひとりで抱えないで。お兄ちゃんは犯罪者なんかじゃない。わたしも共犯。もう不安や心配、泣きたいことを心の内を全部声に出してわたしに話していいんだよ?お兄ちゃんが悪者になる必要なんてないんだよ?わたしがお兄ちゃんの気持ち全部受け止めるから、肩の力ぬいていいんだよ。私は全部知ってるし、受け止めるから。」

ここ最近、胸の内で思っていた黒い塊が、全部消えていった


気づけば、俺は、目から熱いものが両目から流れていた


ああ



俺だけが苦しんでなかった



まどかにずっと辛い思いをさせていた



ごめんな…まどか
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